私の生まれ故郷は埼玉県坂戸市、東武東上線「若葉駅」が実家からの最寄り駅です。今回のテーマである「川越」という街は若葉駅から電車で10分程度の場所です。学生の頃は川越の学習塾に通っていて、ほぼ毎日川越に行っていましたが、観光地と呼ばれる蔵造りの街並みや時の鐘、菓子屋横丁の辺りをじっくり見たことが無かったので、思い付きでふらっと散歩してきました。建築の世界に関わるようになり、改めて「川越」という街を散歩すると学生の頃にはなかった発見や楽しさがありました。まさに灯台下暗しです。

まずは腹ごしらえ。油淋鶏の美味しいお店があると聞いて行ってみました。川越にはモダンで落ち着いたお店がたくさんあるので気になったお店に入ってみるのもお散歩の楽しみ方の一つだと思います。

油淋鶏

お昼ご飯を食べた後、向かった先は蔵造り建築の有名な通り、「一番街」です。蔵造りは延焼、類焼を防ぐための巧妙な耐火建築で、江戸の町家形式として発達したものです。今の東京では見ることのできない江戸の面影をとどめています。この建物にはカフェや雑貨店などのお店が入っていて、軽食やお買い物が楽しめます。ドラマのセットのようで歩くだけでも気分が上がりますね。私は雑貨屋さんでお香を購入させていただきました。

「一番街の街並み」
画像出典:小江戸川越ウェブ

一番街を進み「鐘つき通り」に入ると「時の鐘」が出迎えてくれます。この「時の鐘」は江戸時代初期に創建され、江戸時代を通じて度々建て替えられています。現在建っているのは4代目に当たり、明治26年に起きた川越大火直後に再建されたものらしいです。昔は手動で鐘つきを行っていましたが現在では機械式になっています。

画像出典:小江戸川越ウェブ

また、もう一つ有名な建物がこの「鐘つき通り」にはあります。スターバックスコーヒー 川越鐘つき通り店です。和モダンなデザインが蔵造りの街並みに溶け込んでいます。

内装は漆喰風の仕上げで上品な雰囲気でした。コーヒーの味はいつもと変わらないはずなのに、とても贅沢な味に感じます。ちなみにこの建物は特別に建築デザインされたスターバックス リージョナル ランドマーク ストア。スターバックスの店舗の中でも、貴重な店舗に位置づけされています。

すっかり夜になってしまいました。帰路につこうとしたところ、ひと際目立つ建物を発見したので最後にご紹介します。

「りそなコエドテラス」2024年5月15日にグランドオープン。銀行の用途を創業支援や地域サービスのほか、飲食店、ギャラリーなどを備えた商業施設にコンバージョンした建築物です。建物自体は約100年前に建てられたもので、洋風建築ということもあり、かなり目立ちます。写真右にパラソルが見えますが、テラスになっていて食事ができるようです。

今回は時間も遅かったので建物の中には入らず、川越産クラフトビール「COEDO」を片手に帰宅しました。意外とどこでも購入できるので、気になる方は是非飲んでみてください。種類もたくさんあるので飲み比べもいいですね。

画像出典:relay magazine

馴染みのある場所をじっくり散歩しましたが、懐かしい記憶も相まって充実した日でした。まだまだ紹介できるネタは有るのですが、長くなるのでまたの機会にします。

それでは。